尾崎ゆきお活動だより「行雲流水」令和7年春号

行雲流水 令和7年春号 静岡市議会議員 尾崎行雄 市政報告
未来へつなぐ、くらしよい地域づくり
はじめに
令和7年がスタートして早くも2ヶ月を過ぎ、新年度を迎えるための忙しい季節になりました。
静岡市議会では、2月定例会が無事に開催されるとともに、静岡市政においても当初予算が固まり、新年度事業の準備を整えている最中です。新しい市政運営をどのように進めていくのかを議会の立場でしっかりと見定めて、皆様にお伝えしていきたいと思います。
この市政報告書においては、2月定例会で登壇した「会派代表質問」を中心に記載し、以下、新年度方針や予算に議決された事業等を示しました。今後も事業運営の中で、行政が独り歩きすることの無いように市民の皆様のためにチェック機能を働かせて対応に邁進していきます。
市政運営の方針
市政運営は行政経営と考える難波市長は、行政組織や市有財産だけでなく社会全体の力を資源として有効活用し、以て社会的便益を最大化するために、「新たな方法による、新たな価値の創造・共創」が必要な時代であると考えているという。2年間での検証・改革期間を経て、政策執行力を向上させるという方向性を確立し、これからも「根拠と共感に基づく政策執行による新たな価値の共創」を重視して市政運営に当たっていく方針である。
人口減少問題対策
静岡市が直面する人口減少の要因については、「希望する企業や職種が不足していること」、「共働き世帯が増加する中で、子どもが病気になった時の緊急時の対応に苦慮していること」、「県内市町や、移住先として人気の高い地方都市に比べ、地価および家賃が高いこと」、「大学卒業時の若者にとっての魅力的な雇用の場が少ない」など浮き彫りになり、これらに対応する取組に予算を重点配分し、直ちに着手できる取組による即効性のある社会増と、長期的な視点の取組による自然増の改善を目指していく。
当初予算の概要と予算編成
令和7年度の当初予算の規模は、一般会計が3,885億円、特別会計が2,631億9,790万円、企業会計が784億4,150万円、全会計で7,301億3,940万円である。一般会計の予算額は、前年比で約1割増と積極財政だが、施設・設備の更新や維持補修に要する経費を予算化したことが大きな要因である。予算編成において重視した考え方として、「人口減少対策の強化」、「社会共有資産の有効活用の推進」、「共創による取組の推進」の3点が挙げられる。スタートアップなど優れた技術・サービスを活用して地域課題の解決を図る取組を推進するための支援も拡大する。内閣府の「新しい地方経済・生活環境創生交付金」をはじめとする各省庁の補助金・交付金や、緊急防災・減災事業債などの償還に地方交付税措置のある市債を積極活用する。
組織機構改編
政策執行力の重要性を謳い、「縦の行政組織」✕「横のチーム組織」という形で結果を出すよう進める。新年度に向けては、「子育て・教育環境の充実」と「災害対応力の強化」と「地域経済の活性化」と「社会変革の促進」という4つの柱を基本として組織体制を整備し、迅速な市政運営を図るという。
静岡市議会トピックス
令和7年代表質問
令和7年2月定例会の議会代表質問内容をご覧ください。

※答弁内容については、次回の【尾崎行雄・議会だより】に掲載いたします!

市長の市政運営
1 これまでの市政運営と4次総の見直し
2年間の市政運営を踏まえ、今後の4次総の見直しをどのように考えているか。
2 静岡市の人口減少問題
本市の人口減少の現状分析を踏まえ、本市が抱える課題は何か。また、令和7年度に実施する人口減少対策の取組はどのようか。
3 新時代の予算編成と機構改編
1. 令和7年度当初予算はどのような考えで予算編成を行ったのか。また、今後の財政見通しをどのように考えているか。
2. 令和7年度の組織機構改編は、どのような考え方で行うのか。
安全・安心なまちづくり
1 災害レジリエンスの強化
1. 能登半島地震を踏まえて、どのように本市の災害対応力の強化につなげていくのか。
2. 上下水道管・施設の耐震化を今後どのように進めていくのか。また、下水道管の老朽化対策はどのように取り組んでいくのか。
3. 激甚化、頻発化する豪雨災害に備えるための、巴川流域における治水対策の取組はどのような状況か。
2 消防ヘリコプター及び消防総合情報システムの更新事業
消防ヘリコプター及び消防総合情報システムの更新により、どのように災害対応力の充実強化が図られるのか。
3 盛土対策の推進
1. 静岡市宅地造成及び特定盛土等規制法施行条例の主な内容はどのようか。
2. 日向・杉尾の行政代執行の進捗状況と盛土の監視強化の取組についてはどのようか。
4 手話言語の推進
静岡市手話言語条例を制定する趣旨はどのようか。
暮らし豊かなまちづくり
1 静岡都心地区のまちづくり
1. 静岡都心地区では、まちの更新をどう進めていくのか。
2. 静岡駅北口地下広場をどのような空間にリニューアルしていくのか。
3. 静岡駅南口駅前広場再備基本計画の主な内容はどのようか。
2 清水都心地区のまちづくり
1. 最終報告以降のサッカースタジアムに関する進捗状況と、それを踏まえ、今後どのように取組を進めていこうと考えているのか。
2. 海洋・地球総合ミュージアムの整備について、現在の進捗状況と今後の予定、また、東海大学の関与が変わったことによる運営の考え方はどのようか。
3 東静岡副都心のまちづくり
1. アリーナ整備と東静岡地区のまちづくりの現状と今後の進め方はどのようか。
2. 谷津山の保全と活用に向けた今後の取組はどのようか。
4 大谷・小鹿地区のまちづくり
宮川・水上地区において、早期の企業誘致に向けどのように取り組んでいくのか。
5 農業の振興
1. 担い手確保の新たな取組はどのようか。
2. 有機農業の今後の取組はどのようか。
6 森林政策
将来に向けた森林政策の基本的な考え方とその取組はどのようか。
7 観光施策の振興
1. 観光基本計画の策定により、観光における課題に対してどのように取り組んでいくのか。
2. インバウンド誘致の方針と具体的な取組はどのようか。
3. ガストロノミーツーリズムにどのように取り組んでいくのか。
4. 駿府城跡天守台野外展示をどのように観光に活用するのか。
8 スポーツ施策の振興
1. 新たに設置するローラースポーツパークはどのような方向性で進めていくのか。
2. プロスポーツチームへの関心を高めるため、市はチームとどのように連携しているか。
9 文化政策の振興
静岡市民文化会館再整備事業は、今後どのように進めていくのか。
次代を担う人づくり
1 子育て環境の充実
1. 日本一安心して子どもを産み育てやすいまちの実現に向けて、令和7年度の取組はどのようか。
2. 発達が気になるこどもの受診までの待機期間を短くすることについて、市はどのように考えているか。
2 静岡市の教育
1. 本市教育における主要な課題をどのように認識し、令和7年度どのような取組を実施していくのか。
2. 藁科地域小中一貫校の備状況はどのようか。また、今後どのような特色のある教育を行っていくのか。
3 部活動から地域クラブ活動への転換
「部活動」から「地域クラブ活動」への転換はどのように進めていくのか。
4 インターナショナルスクールの誘致
インターナショナルスクールの誘致の進捗状況はどのようか。
5 静岡市の地域づくり
1. 自治会・町内会の運営に係る課題をどのように認識しているか。また、その解決に向けてどのような支援をしていくのか。
2. 「静岡シチズンカレッジこ・こ・に」の今年度の取組はどのようか。また、今後どのような人づくりに取り組むのか。
持続可能なまちづくり
1 未利用・低利用地の活用
1. 農地集約の取組の進捗状況はどうか。また、今後どのように取り組んでいくのか。
2. 企業用地創出の取組の進捗状況はどうか。また、今後どのように取り組んでいくのか。
3. 土地等利活用推進事業の概要及び今後のスケジュールはどのようか。
2 BXの推進
市長が示すFuji-Suruga-BX PARC構想は、他の様々な計画とはどのような関係にあり、その上で、この構想をどのように実現につなげていこうと考えているのか。
3 行政サービスの利便性向上
ワンストップ型デジタル行政サービスについて、令和7年度の取組はどのようか。
4 地域脱炭素の実現に向けて
企業の脱炭素化に向けて、今後どのように取組を強化していくのか。
5 オクシズ地域のコミュニティの維持
新たな担い手となる事業者を呼び込むための取組はどのようか。
6 南アルプスの保全と利活用
自然環境の保全と地域の持続的な発展に向けどのように取り組んでいくのか。

