令和7年2月定例会:代表質問

市長の市政方針をうけて、代表質問に登壇しました。

1 市長の市政運営
2 安心安全なまちづくり
3 暮らし豊かなまちづくり
4 次代を担う人づくり
5 持続可能なまちづくり

この五つの大項目を柱に、各項目につき3から9の細目に亘って、質問しました。

代表質問に登壇

市長からの答弁は、コストセンターへ比重しがちであった従来の市政から、地域の皆さんの社会価値創造の基盤たるプロフィットセンター比重の市政への転換を基調として、

将来への負担のもとに便益を先喰いする構造から、将来への希望や期待の礎を築く構造へ、地域の人々の希望と意欲を惹き出し支える、堅実かつ意欲的な市政へという旨であった、と受け留めました。

答弁を求めます

国際情勢、産業構造を含め、根源に関わる著しい環境変化の渦中にある現在、庁舎内外の状況を踏まえ、地域の皆さんと、その皆さんから託されている議会と積み重ねてきた第4次総合計画を尊重しつつ、地域の安寧と闊達という共通基軸に照らして、齟齬があれば改めるに憚かることなく改め取組む。

その心意気やよし、地域の皆さんから託されている議会も一緒に汗をかこう、地域の皆さんの意欲を惹き出し支えようと、決意を新たにしました。

答弁を受けて

留意したい点は、乗数効果と主権。

橋や道路、医療や教育など、有形無形の社会資本へ資本を投下すると、そこに従事する人々の所得を通じて、地域の可処分所得が上昇し、税収の上昇、社会資本への投資へと、増幅循環していく乗数効果。

この乗数効果は、地域外への発注や可処分所得の地域外消費といった、輸入性向が高いと、地域総体の乗数効果は限定的どころか逆作用となる構造があります。

それだけでなく、意欲的で収益性の高い領域で輸入性向が高いと、若い世代の就労機会や技能修得機会は地域外へ流出し、地域を支える基礎が財政面でも人材面でも手薄となっていきます。

また、外部経済性の高くない領域に、行政が立ち入り過ぎると、縁故型や猟官型への比重が高まり、本業そのものではない領域に資源を割かれ、民業の健全な成長を阻害し、地域の人々の主体意欲一般が減退することにも留意しなければなりません。

これらに通底するのは、主権はどこにあるのか。主権が民にあるとしているのは何故か、です。主権者を疲弊させ、意欲を減退させ、不本意に地域外へ追い出させるような市政では本末転倒です。

この地域の先人たちは、不平等条約の状況から、茶や缶詰などの輸出による外貨獲得、そのための港湾整備や鉄道敷設、授産事業や監獄制度改革など、国際社会における主権確立へ、地域を挙げて尽力してきました。主権者たる現在の私たちは、権利もあれば責任もあり、産まれくる将来の人々の主権も託されているのです。

今回の代表質問における難波市長からの答弁には、「策定時から4次総には変更すべき点が多いと私は考えていた」との箇所がありました。市長として選出する際に締結した政策協定、それに基づく主権者たる地域の皆さまによる市長選出意思、難波市長の内心と表示意思との整合性、正統性について、どう捉えておられるのか。今後も、「真意はどこにあるのか」を吟味していくこととなります。

同時に、国内外ともに環境変化の著しい昨今、根源的な変化にあるときこそ、各々相互の敬意を保ち、安寧な意思疎通を保ち、地域の安寧と闊達の基盤として健全な市政運営を保つことが、重要な局面でもあります。

立憲制、二元代表制は、分断と対立を趣意とするものではなく、相互に敬意を保ちつつ、阿ることなく、諌めるときは忌憚なく諌め得る構造を担保することを趣意としているのですから、互いに疑念や分断を生じないよう心掛けねばなりません。

今後も、地域の皆さまの現在と将来の、安寧と闊達の共通基盤たる健全な市政運営となるよう、引き続き尽力して参ります。併せて、地域の皆さま、それぞれ様々な御事情とともにおられることと存じます。声なき声にも耳を傾け、市政に反映するべく尽力して参りますので、どうぞお声掛けください。

参考資料:

令和7年2月定例会施政方針 https://www.city.shizuoka.lg.jp/s2934/s013087.html –

令和7年2月定例会施政方針 議会中継 https://smart.discussvision.net/…/Web…/rd/speech.html… –

令和7年2月定例会 2月17日 総括質問 議会中継 https://smart.discussvision.net/…/Web…/rd/speech.html… –

第4次静岡市総合計画 https://www.city.shizuoka.lg.jp/s2934/s007372.html –